FRPタンクに関する、よくいただく質問をQ&A方式でご紹介しています。
- 薬品タンクを検討しています。内溶液や使用温度に制限はありますか?
- 内容液や使用温度によって、適応する樹脂を選定することで酸性からアルカリ性の薬品まで、幅広い耐食性に対応することが可能です。(使用温度上限を80℃に設定しております)
- FRPタンクのサイズについて教えてください。
- 円筒形タンクや角型タンクなど、さまざまな実績があり、角型タンクでは、国内最大級となる6.25mの高さのFRPタンク製造・納入実績があります。設置スペースに合せてタンクサイズを決定することも可能です。またパネルタンクとは異なり、タンクサイズに制限はございません。
- 結露対策として、FRPタンク側で対策されていますか?
- パッキンボルト締め式のパネルタンクと違い、FRP単板構造になる部分が非常に少なく、ヒートブリッジ(熱橋)を起こしにくいデザインとなっております。
またFRPタンクの設置環境を考慮し、結露計算やタンク内の温度変化、熱損失計算も行っており、ウレタン厚みを決定することが可能です。ウレタン厚みとして、20~125mmまで対応可能です。
- 阪神大震災や東日本大震災の経験から地震に対して、どのような対策をされていますか?
- 阪神大震災以降に制定された『FRP水槽構造設計計算法(1996年版)社団法人 強化プラスチック協会』に準拠した設計を行っております。
また、液面のスロッシングに対応した構造になっております。
東日本大震災では、1997年以降に施工したFRPタンクのうち、更新を要する物件は全体の約5%となっており、耐震性能を十分発揮し、被害を最小限に留めていると考えております。
- 建屋内や機械室での設置を検討しています。狭い環境での設置は可能でしょうか?
- 一体品での設置はもちろんのこと、環境によって現場施工も対応可能です。屋内や地下ピット内、屋上での施工も可能です。現場施工に関しても、当社社員による一貫した施工管理を行い、責任をもって施工いたします。
- 既設配管のため取り出し口に制限がありますが、対応可能でしょうか?
- 基本的には、ほぼ指示通りの位置に設置可能ですが、取り出し口の打ち合わせや図面作成を行うようにしております。
- タンクの寿命はどの程度でしょうか?
- 『FRP水槽構造設計計算法(1996年版)社団法人 強化プラスチック協会』には、耐用年数 15年と記載されています。しかし使用環境によっては、約30年間、問題なく使用されているFRPタンクもございます。
- タンクを2槽式で検討していますが、片槽だけの運転は可能でしょうか?
- 対応可能です。タンクの使用条件(多槽式・液比重・設計水位等)を設定していただければ、問題なく設計可能です。耐震仕様によっては、耐震壁(整流板)を配置していただくこともあります。
- タンク内部に攪拌機やポンプの設置は可能でしょうか?
- 当社のFRPタンクはノーパッキン・ノーステー構造となっており、底板はフラットな形状になっております。そのため、問題なく攪拌機やポンプ、液中膜、曝気配管、蓄熱コイルまで設置することが可能です。